ある日の放課後、道の物陰から顔をのぞかせて、誰かを待っているミドリちゃんとお友だちの小学生女子３人。
そこに現れたのは、大きな荷物を持ってさわやかに駆け抜ける、宅配便のお兄さん。
「かっこいい～！」

ミドリちゃんたちはいつもお兄さんを物陰から見守っているので、雨の日も皆に荷物を届けてくれることや、小さな子どもに優しいことも知っています。

いつも忙しそうな宅配便のお兄さんは、力持ちで優しくて、町の人気者なのです。

トラックから荷物を降ろして、確認作業をしているお兄さん。その足元をふと見ると、お兄さんの履いている靴はボロボロです。
「お兄さん、たくさん働いて靴がボロボロ、、、」

「ほんとだ、、、」
「ボロボロの靴、捨てちゃうのかなぁ。」
「え、もったいない！」
「あたし、ほしい！」
「あたしも！」
植え込みから悲しげな顔で、お兄さんの靴を見つめることしかできない女子３人です。

ミドリちゃんは、何かよい解決方法はないか考えます。
「ボロボロなのは危ないし、捨てちゃうのはもったいないし、、、」
すると、ミドリちゃんの頭の上のランプが点灯しはじめ、ミドリちゃんは何かヒラメキかけます！

その時、後ろから突然クラスメイトの男子の声がします。
「おい！」
男子が怒った顔で立っています。
「寄り道するなよ！」
「寄り道じゃないし！」
「寄り道だろ！」
「寄り道じゃない！！」
女子２人が言い返す間、ミドリちゃんは男子を見つめています。

怒る男子の手には学校で作ったリサイクル工作ロボットがあります。
ミドリちゃんが、ヨーグルトパック、ペットボトル、牛乳パックで作った工作ロボットを見つめます。

ミドリちゃんの頭の上のランプが再び点灯しはじめ、ついに何かヒラメキます！
「そっか！リサイクルできればいいじゃない！」

そのミドリちゃんの声で、宅配便のお兄さんが振り返ります。
気づかれてしまい、ハッとなるミドリちゃんに、お兄さんは、グッドポーズでウインクしてくれました。

MIDORI WIDEACS（ミドリ ワイダクス） で、不要になった仕事道具を、あなたに代わってリサイクル！

またある日の放課後、店先のおばあさんに荷物を届けている宅配便のお兄さん。
その様子を、歩道橋の階段から見ている女子３人が、お兄さんの足元を見て気づきました。
「あ！新しい靴！」

配達先のおばあさんが、宅配便のお兄さんの靴を褒めると、
「これ、リサイクルできるんです」
と、お兄さんが嬉しそうに答えます。

「リサイクル～！」
ミドリちゃんたち女子３人は、うっとりです。

男子が、近くの建設現場へ指をさし、
「あの靴、ちょーかっけー！」

建設現場で作業をしている職人さんたちが靴について話しています。
「へぇー、リサイクルできるんだ」
「すげぇよな」

ミドリちゃんたち女子３人だけでなく男子も、リサイクルした靴で働く宅配便のお兄さんや職人さんたちに、うっとりです！
「かっこいいし、地球に優しいし、イケメンがすぎるー！」

今日も女子３人が、リサイクルした靴を履いて忙しく働く宅配便のお兄さんを応援しています。
「がんばれー！」

不要になった仕事道具の悩みを、リサイクルで解決しました。リサイクルによって、働く人の足元から、地球の未来まで守るのです。
ミドリちゃんの頭の上のランプも「解決！」の緑のひかりを放っているのでした。